[PHP-dev 785]mbstringライセンス問題(2)

[sgk]

ごぶさたしてます。
金本です。

前回議論になったときに説明しようとしていたことですが、
僕の立場をまとめておきます。

・フィルタの部分の元を開発したのは僕である。
・権利は会社にある。
・ライセンスを変更するには、会社の同意が必要。
・もちろん、佐藤さん塚田さんなど、他の開発者の方の同意が必要。
・個人的には、引き続きPHPで便利に使ってもらえたら嬉しいと思う。
・ライセンスの変更以外の方法が本当に無いというふうには、
　僕はまだ理解していない。

・ライセンスの変更を行うとしたら、僕の会社に対して、
　その辺を説明し、ライセンスの変更を依頼する必要がある。
・このお願いは「僕」ではなく、コミュニティからなされるべき。
・具体的には、メールでいいのでお願い文書が欲しい。
・現状、LGPL違反的に使われていることをして、
　「現状がこうだから」というのでは、たぶん説明にならない。

当社は、、、
・LGPLに固執しているわけではない。
・たまたま公開当初、LGPLを選択した。簡単だったから。
・ライブラリとして独立して機能し続けたらいいと考えている。
　つまり、他のソフトウェアでも使用されたらいいと思う。
・著作者の表示が尊重されたらいいと考えている。
・独立して配布されることは意図していない。
・ライセンスを変更することも可能だが、そのことに労力をかけたくない。

こんなところなのですが、理解していただけますか？

それで、ほんとうに、ライセンス変更以外の方法が無いのですか？
そもそも最初からライブラリとして独立して機能していたものですから、
ライブラリとして独立して機能させることは難しくないように思います。
LGPLを一字一句理解しているわけではありませんが、少なくとも当社は、
PHPなど他のソフトウェアと同一のアーカイブファイル（tar.gzなど）として
配布されることを拒否したいわけではありません。
もしも「LGPLだ」と主張することがそれを意味するなら、
その部分を緩めることは難しくありません。

「PHPライセンス」とは「PHP Group」の権利を主張するものですから、
当社が主張できるとしたら「PHP風ライセンス」であったとしても、
「PHPライセンス」ではありません。果たして、PHP（ソフトウェア）と
コンパチブルな、親和性のあるライセンスとしては、どんなものが
あるのでしょうか？その一つが「BSD風ライセンス」だと思いますが、
そのほかにはどんなものがあるのでしょうか？LGPLだと本当にだめ
なのだとしたら、どの部分がダメなのでしょうか？

たとえば、LGPLのうち、特定の条文だけを変更したり緩めたりすることも
可能だと思います。LGPLそれ自体はライセンスではなくて、
権利者がライセンスする（許諾する）際に利用できる条文にすぎない
ですから。


個人的には、権利がどうのこうのと議論するのは、楽しいことではありません。
PHPで使われ、多くの人が喜んでくれたら嬉しいと思うから、
過日オープンにするように会社と交渉したにすぎません。
PHPで多くの人が使ってくれたことは嬉しいことでした。

sgk